パリオリンピックでなくなった競技は?野球ソフト空手が廃止の理由も!

2024年7月26日から始まるパリオリンピック2024。

これまで種目で存在したものが、パリ五輪からなくなってしまった競技というのもあります。

今大会から廃止された「野球」「ソフトボール」「空手」はどのような理由からなくなったのでしょうか?

それぞれの廃止理由を詳しく解説していきます!

パリオリンピックでなくなった競技は「野球」「ソフトボール」「空手」

パリオリンピック2024からなくなった(廃止)された競技は、冒頭でもあげたように

  • 野球
  • ソフトボール
  • 空手

の3競技です。

野球人気は高いですし、ソフトボールも女子日本代表を思い出す人気競技。

空手も日本人選手が多く活躍する競技ですから、なくなってしまうのは非常に残念です。

パリオリンピックで「野球」「ソフトボール」「空手」がなくなった理由は?

パリオリンピックから「野球」「ソフトボール」「空手」がなくなった主な理由は

  • 野球:オリンピックの正式種目ではない
  • ソフトボール:オリンピックの正式種目ではない
  • 空手:憶測理由はあるが不明

というのが大きな理由となっています。

野球とソフトボールがオリンピックの正式種目ではない!というのが意外でしたが、これまでは競技として人気があるから種目採用していたのかもしれませんね。

空手だけは決定打となる廃止理由が不明となっています。

それぞれ他にも詳細な理由があるので、1つずつ詳しく解説していきます。


パリオリンピックで野球がなくなった(廃止)理由を詳しく!

パリオリンピック2024から野球がなくなった複数の理由として

  • オリンピックの正式種目ではない
  • 人気や普及度の国間格差が大きい
  • 設備・費用面で開催国の負担大
  • 試合日数の長期化
  • フランスが「追加種目」にしなかった

といった理由が挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきます。


【野球廃止理由1】オリンピックの正式種目ではない

2024年現在、35競技(種目は200以上以上)がオリンピックの正式競技に登録されていますが、野球は

「正式競技ではなく追加競技」

だからパリオリンピックでは除外されています。

東京オリンピックで野球があったのは、「IOCが追加種目として認めた」からです。


ちなみに野球は

  • 1992年:正式種目に認可
  • 2012年:正式種目から廃止

と過去には正式種目だったものの、さまざまな理由から廃止されてしまいました。


2012年に廃止されたこと、東京オリンピックで正式種目として認められたことは、後述する理由にも関わってくるようです。

【野球廃止理由2】人気や普及度の国間格差が大きい

世界で見てみると、野球の競技人口は3500万人ほど。

他の競技と比較すると

  • バレーボール:5億人
  • 卓球:3億人
  • テニス:1億人
  • 野球:3500万人

比べると分かりますが、圧倒的に野球の競技人口が少ないのです。

日本で考えると、卓球よりも野球の方が確実にメジャースポーツなイメージですが、オリンピックは全世界からそれぞれの競技のアスリートが参加するスポーツの祭典です。

世界で見ると、野球の競技人口の少なさから実は普及率が低いことが分かります。


【野球廃止理由3】設備・費用面で開催国の負担大

野球をするには「球場」が必要です。

バレーボールは室内体育館、バスケットボールも同様に。

野球と他のスポーツでは競技会場の確保に費用面で雲泥の差が生まれるわけです。


先ほどの理由であげた、競技人口からも分かりますが、国によっては普及率が低く球場がない場合、開催国が球場設営からスタートしなければなりません。

ちなみにサッカーも同じくらいの競技場が必要では?と思いますが、世界の競技人口が

サッカー:2.6億人

と野球の3500万人の7倍以上!

競技人口で比較すれば、サッカースタジアムを選択するのは仕方ないのかなと思います。

【野球廃止理由4】試合日数の長期化を懸念

東京オリンピックでは6チーム出場して合計11試合が行われました。

6チームでも11日間もかかったのに、約2週間というオリンピック開催期間内でこれ以上のチーム数が出場した場合、試合日数が期間内で足りないおそれもあります。

また野球の1試合が平均3時間前後と長時間かかるので、1日の試合数も多く組み込めないという理由もあるかもしれません。

【野球廃止理由5】フランスが「追加種目」にしなかった

パリオリンピックの開催国であるフランスが「野球を追加種目にしなかった」のが大きな理由の一つでもあります。

東京五輪は、日本での野球人気が高いこともあり追加しましたが、実はフランスでは

  • 野球人気が低い
  • 野球でのメダルが見込めない

という2つの大きな理由があります。

メダルが期待できない競技をわざわざ自国開催するオリンピックの追加競技に組み込まないですよね。

であれば、フランス人が得意な種目に注力する方がメダルを取れる可能性はあがりますから。


パリオリンピックでソフトボールがなくなった(廃止)理由を詳しく!

パリオリンピック2024でソフトボールがなくなった理由として

  • オリンピックピックの正式種目ではない
  • 競技参加国が少ない
  • ヨーロッパでの普及率の低さ

があげられます。

ソフトボールも野球と同様、オリンピックの正式種目ではありません。

日本では人気のある競技のため、東京オリンピックでは追加種目になった可能性が考えられます。

また競技参加国は、1996年のアトランタ五輪で8カ国。

東京五輪で追加された時で6カ国と少ないです。


加えて、ヨーロッパでの普及率の低さもあります。

野球と同様、世界的に見ると競技人口が低いことがオリンピック競技に追加しない理由と言えますね。


パリオリンピックで空手がなくなった(廃止)理由を詳しく!

パリオリンピック2024で空手がなくなった理由ですが、さまざま憶測はあがっているものの、結論としては「廃止理由は不明」というのが見解です。

  • エンターテイメント性が低い
  • 競技人口が少ない

など理由はあがっていますが、いずれも空手を種目から廃止した公式な理由ではありません。

その時、日本の空手関係者にこんなことを漏らしている。

「そもそもパリ市議会が提出した追加種目の中には東京で追加種目となったサーフィン、スポーツクライミング、スケートボードとともに、空手やブレークダンスも入っていた。しかも、リストの中では空手はブレークダンスの上だった。そこで我々は、パリでも空手が採用されると確信し、前祝いで祝杯をあげたくらいなのに……」

https://number.bunshun.jp/articles/-/838553?page=2

IOCに空手が除外された理由を開示してほしい、と書面でも依頼していたようですが、理由ははっきりとしていません。

上記にあるように、当初はブレークダンスよりも空手の方が競技となる可能性が高かったようですが、最終的には組織委員会がブレークダンスを選んだようです。

組織委員会はブレークダンスを推す理由のひとつとして「若者への訴求力」を挙げる。

 だったら空手は若者から支持されていないのか?

 答えは否、である。

 日下事務局長は「空手の場合、むしろ子供が多い」と主張した。

「日本では礼儀やしつけを教えてもらえる場として子供を空手道場に通わせる親が多い。

 文科省が発表した民間スポーツ施設の統計を見ても、空手の道場数は多い。町道場を通して空手の底辺は順調に広がっていると思っていたんですけどね」

https://number.bunshun.jp/articles/-/838553?page=2

こうなるとそれぞれの感覚の差でしかないのでは?と思える選考理由ですね。

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